しゅうの　沖縄の夏休み２００３

旅行のはじめ
　ぼくの名前はしゅう。小学校４年生です。
　今年はおとうが夏休みに沖なわにつれていってくれるそうです。
　ぼくは海かプールがあるところだったらどこでもいいのだけど、西表島でカヌーに乗れるし、西表島にはプールもあって泳げるので、行っ
てもいいかなと思いました。
　あと、石垣島でアンガマというお面をつけたまんざいのようなものも見れるし、おとうの好きなエイサーにもつれて行ってもらえます。
　ぼくは４人家族です。でも高校生のにいちゃんは部活があるのでいっしょに行かないことになりました。
　おとうとおかあとぼくの３人の旅行でちょっとさびしいけど、まあいいか。

竹富島の民宿
　８月８日、仙台空港から飛行機に２つ乗って、それからタクシーと高速船と民宿の車に乗って、夕方に竹富島の「なかもり荘」という民宿
に着きました。
　昔から沖なわにある形の家で、ぼくたちの部屋はそのなかのひとつでした。
　「この部屋は一番座というんだよ。とこの間があって一番いい部屋なんだ」　と、おとうは言っていました。
　でも、となりの部屋との間にはふすまだけだし、しょうじは開けようとするとがたがたいうので、ぼくはあまりいい部屋だとは思いません
でした。
　夕ごはんは、泊っている人たちがみんな集まって食べます。
　ぼくはミミガーは無理でしたが、もずくは大好きで３人分食べました。
　ほかにはおさしみやぐるくんのからあげなどが出ました。
　となりの男の人はこの民宿のじょうれんさんで、「これから西さんばしに行って星を見よう」と、ぼくたちをさそってくれました。
　シャワーをあびて、暗くなってから西さんばしに行くと、民宿の人たちがたくさんいて話をしていました。
　おとうたちもそのわの中に入って、ビールやあわもりをのみながら楽しそうでした。
　ぼくは、さんばしにねっころがって星を見ようとしましたが、月が明るいのでそれほどよく見ることができませんでした。
　じょうれんさんは、「月がかくれているときはこわいぐらい星が光るよ。天の川がまるで雲のようにはっきり見えるよ」と言っていました。
　ぼくはそんなすごい星を見たことがないので、いつかまた竹富島に来て見てみたいです。
　　　　　

　次の日も朝起きるといい天気でした。空の色がまっさおです。屋根の上のシーサーも朝からあちいあちいと言っています。
　朝ごはんを食べてからすこしさんぽをしました。
　おかあは「朝から暑いわねー、日焼けしちゃうー」と言っていました。
　民宿の前の道はほそうされていません。この島に住んでいる人たちは、その砂の道を毎日ほうきではいてきれいにしているそうです。
　民宿の石垣には赤やピンクのきれいな花が咲いています。
　ぼくが花の前でおどっているのは、花がきれいだからではないです。
　おとうがへんな歌をうたうので、それにあわせておどってあげただけです。

　　　

竹富島をサイクリング
　民宿のとなりにあるともりレンタサイクルというところで自転車を借りて、竹富島をサイクリングしました。
　はじめに行ったのは、アイヤル浜というところです。
　でこぼこ道をしばらく行くと、海につきました。
　海に出るところにある木にはたくさんのちょうがいました。
　ものすごく大きいちょうもいます。
　おとうも「すごいすごい」と言いながらちょうの写真をとりました。
　大きいちょうはオオゴマダラという種類で、大きすぎて動きがおそいので、おとうがかんたんにつかまえてしまいました。
　ぼくはそのちょうを持ってにっこり。かわいそうなのですぐにがしてあげました。
　　　　　

　ぼくはアイヤル浜で泳ぎたかったのだけど、おかあは「海水パンツを民宿に置いてきちゃった」と言いました。
　しょうがないので、浅い海なのでひざのところまで海に入りました。
　ズボンがちょっとぬれたけど、天気がいいからすぐにかわくのでだいじょうぶです。
　星の砂をさがしたけど、あまり見つかりませんでした。
　そのかわり、やどかりやかにはたくさんみつけました。
　しばらく遊んでいると、民宿でとなりの部屋に泊っていた人たちが遊びにきました。
　でも、その人たちのほかには人は来ませんでした。
　つぎ行ってみよう！
　家のあるところまで帰る道は少しのぼりで、おとうとおかあはスピードが出なくなりました。

　うたきという神様のいる場所をみたりカイジ浜という海岸によったりして、それからコンドイビーチに行きました。
　ぼくは前にもここに来たことがあります。
　そのときは泳げなかったのと、なまこがたくさんいたことをおぼえています。
　とちゅうで民宿によって海水パンツをはいたので、こんどは泳げます。
　ビーチにパラソルを立てて、海に入ると、やっぱりなまこがたくさんいました。
　ぼくはなまこだけは苦手です。
　それからここは、どんどん沖に行ってもちっとも深くなりません。
　竹富島のぜんぶが見えるまではなれてみたけどまだ足がつくので、あきらめて砂浜までもどってきました。
　おかあが冷たいかき氷を買ってくれてうれしかった。

　海でいっぱい遊んではらがへったので、昼ごはんをたべにいくことにしました。
　昼ごはんは、おかあがどうしてもいきたいところがあります。
　それは「やらぼ」というお店で、そこでえびのたくさん入った沖なわそばを食べたいのだそうです。
　おかあとおとうはえびそばをたのみました。
　おかあたちは、えびのかわがあつくてむくのが大変でしたが、えびそばはおいしいと言って食べていました。
　ぼくはやきそばをたのみましたが、こっちのほうがぼくはおいしかったです。

　

　竹富島とはこれでおわかれで、今日は石垣島に泊まります。
　「今日泊まるところはエアコンがきいているよ」とおとうが言いました。